スマホの歩数計がおかしいときの原因は?機種別の対処法や正確に使うコツを解説!

スマホの歩数計がおかしいと感じたことはありませんか。

歩いているのにカウントされない、逆に歩いていないのに歩数が増えているという経験をした人は多いと思います。

実は、原因の多くはスマホの設定やアプリの権限、センサーの状態にあります。

この記事では、AndroidとiPhoneの両方で起こる歩数計の不具合原因と、正しく動かすための対処法を解説します。

歩数計を正確に使いこなせば、毎日の健康管理がもっと楽しく、もっと正確になります。

スマホの歩数が合わないときは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

目次

スマホの歩数計がおかしいと感じる原因

スマホの歩数計がおかしいと感じる原因について解説します。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

省電力モードが影響している

スマホの歩数計が正しく動かない最大の原因の一つが、省電力モードの影響です。

省電力モードをオンにすると、スマホ内部で動いている「加速度センサー」や「モーションセンサー」が制限されます。

これにより、歩いていてもスマホが動きを感知できず、歩数がカウントされなくなることがあります。

特にAndroidスマホでは、省電力モードをオンにするとバックグラウンドアプリの動作も制限されるため、健康管理アプリや歩数計アプリの計測が止まってしまうことがよくあります。

設定アプリを開いて、「バッテリー」または「省電力モード」の項目から、オフに設定してみてください。

これだけで改善するケースも多いです。

省電力モードは便利ですが、常にオンにしておくと歩数計が正しく機能しないことを覚えておきましょう。

位置情報サービスがオフになっている

歩数計は、加速度センサーだけでなく、位置情報(GPS)も活用して距離や移動を測定しています。

そのため、位置情報サービスがオフになっていると、移動データが取得できず、歩数が0のままになったり、極端に少なく表示されることがあります。

Androidでは「設定」→「現在地情報」→「位置情報の使用」がオンになっているかを確認しましょう。

iPhoneでは「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」で「ヘルスケア」や「歩数計アプリ」に位置情報の許可を与える必要があります。

また、GPSの精度を「高精度」や「正確」に設定すると、より正しいデータを取得できます。

位置情報を切るとバッテリーは長持ちしますが、歩数計の精度は確実に下がる点に注意が必要です。

アプリの権限設定が正しくない

歩数計アプリは、スマホの内部センサーや健康データにアクセスするための「権限」が必要です。

この権限がオフになっていると、アプリが動作していても歩数が反映されません。

Androidでは「設定」→「アプリ」→「対象アプリ」→「権限」から、「身体活動」「モーションセンサー」「位置情報」などの項目がオンになっているか確認しましょう。

iPhoneの場合は「設定」→「プライバシー」→「モーションとフィットネス」で「フィットネストラッキング」をオンにしておく必要があります。

特にアプリをインストールした直後は権限が未設定のことがあるため、初期設定の段階で確認しておくと安心です。

スマホのセンサーが一時停止している

スマホ内部のセンサーが一時的にスリープ状態になっている場合も、歩数計の動作に影響します。

この状態では、加速度センサーやジャイロセンサーが動作を停止しており、歩数のカウントが止まってしまいます。

再起動することでセンサーがリセットされ、正常に動作を再開することがほとんどです。

また、長時間スマホを再起動していないと、センサーのキャッシュが溜まって誤動作を起こすこともあります。

週に1〜2回の再起動を習慣にしておくと、安定して歩数を計測できます。

一見単純な方法ですが、センサー系のトラブルには非常に効果的です。

歩き方やスマホの持ち方で誤差が出る

歩数計は、体の動きをセンサーで感知してカウントする仕組みです。

そのため、スマホの持ち方や歩き方によっては、実際の歩数と異なる数字が表示されることがあります。

たとえば、リュックやバッグの底にスマホを入れて歩くと、振動が伝わりにくく、歩数が少なく計測されやすいです。

逆に手に持って歩くと、腕の振りを感知して歩数が多くカウントされる傾向があります。

また、自転車や車の振動を歩行と誤認してしまうこともあり、移動中に歩数が急に増えることもあります。

最も正確に測りたい場合は、ポケットやズボンのベルト付近に入れておくのがおすすめです。

スマホの位置を意識するだけでも、歩数計の精度はかなり改善されます。

Androidスマホの歩数計が正しく動作しないときの対処法

Androidスマホの歩数計が正しく動作しないときの対処法を紹介します。

それぞれの対処法を具体的に解説します。

バッテリーセーバーをオフにする

Androidスマホで歩数がカウントされないとき、まず確認したいのが「バッテリーセーバー(省電力モード)」の設定です。

このモードがオンになっていると、バックグラウンドで動作するアプリやセンサーの働きが制限されます。

歩数計アプリは常に動きを検知しているため、センサーの制御が入ると計測が止まることがあります。

設定アプリを開き、「バッテリー」→「バッテリーセーバー」または「省電力モード」の項目を確認し、オフに設定してみましょう。

また、一部のAndroid端末では、アプリごとにバッテリー制御が可能です。

「設定」→「アプリ」→「対象アプリ」→「バッテリー」→「制限なし」にしておくと安定して動作します。

バッテリー節約も大事ですが、歩数計を正確に使うには一定の電力消費は必要になります。

Google Fitなどのアプリ設定を確認する

Androidスマホでは、Google FitやSamsung Healthなどの健康管理アプリが歩数データを統合しています。

これらのアプリで設定が間違っていたり、センサー情報へのアクセスが拒否されていると、歩数が反映されません。

Google Fitの場合、「設定」→「Google Fit」→「権限」で、「身体活動」「センサー」「位置情報」などのアクセスをオンにしてください。

また、歩数計が複数ある場合は、同時に動かないように1つに統一するのがポイントです。

Samsung端末では、「Galaxy Wearable」や「Samsung Health」アプリを確認し、データ同期がオンになっているかをチェックしましょう。

アプリが最新バージョンであることも重要です。古いバージョンだと正しくセンサー情報を取得できないことがあります。

端末のモーションセンサーを再起動する

Androidスマホには、「加速度センサー」や「モーションセンサー」が搭載されています。

これらのセンサーが長時間動作していると、メモリの誤作動やデータの蓄積で感度が低下する場合があります。

最も簡単な対処法は、スマホを再起動することです。再起動によってセンサーがリセットされ、正常に歩数をカウントできるようになります。

再起動後も改善しない場合は、「設定」→「開発者オプション」→「センサーオフ」が有効になっていないか確認してください。

有効になっていると、加速度センサーそのものが無効化されています。

この設定は通常触らない部分ですが、意図せずオンになっているケースもあるので注意しましょう。

歩数計アプリを最新バージョンに更新する

アプリの不具合やバグによって、歩数が正しくカウントされないこともあります。

Playストアを開き、使用している歩数計アプリやGoogle Fitの更新情報を確認して、最新バージョンにアップデートしてください。

開発者がセンサー検知の改善やバッテリー制御の修正を行っていることがあり、最新状態にすることでトラブルが解決する場合が多いです。

特に、スマホのOSをアップデートした直後はアプリの動作環境が変わるため、アプリ側も対応が必要になります。

アプリのアップデートは、歩数計の精度を保つために欠かせないメンテナンスです。

感度設定を「標準」または「高感度」に調整する

一部の歩数計アプリでは、センサーの感度を設定できる機能があります。

「標準」や「高感度」などの項目から、端末の反応のしやすさを選ぶことで、実際の歩数と計測値の差を小さくできます。

感度が低すぎると、実際に歩いていても反応しないことがあり、逆に高感度に設定すると、ちょっとした振動でもカウントされることがあります。

日常的な歩行で最も正確な結果を得るためには、「標準」または「やや高め」の設定を試して、自分の歩き方に合う数値を見つけるのが理想です。

アプリ内の設定画面で簡単に変更できるので、ぜひ確認してみてください。

iPhoneの歩数計がずれるときに見直すポイント

iPhoneの歩数計がずれるときに見直すべきポイントを紹介します。

それぞれの見直しポイントを詳しく説明します。

フィットネストラッキングがオンになっているか確認する

iPhoneには「モーションとフィットネス」という機能が搭載されています。

歩数計はこの機能を利用して動きを検知しているため、オフになっていると歩数が全くカウントされません。

設定アプリを開き、「プライバシー」→「モーションとフィットネス」→「フィットネストラッキング」をオンにしましょう。

この設定をオフにしていると、ヘルスケアアプリやサードパーティ製歩数計アプリがデータを取得できません。

また、「モーションとフィットネスのデータを共有」をオンにしておくと、他の健康アプリとも連携できるようになります。

意外と見落とされがちな項目なので、歩数が急にカウントされなくなった場合は、まずここを確認するのが基本です。

設定がオンになっていれば、センサーが正常に働いている証拠です。

ヘルスケアアプリで歩数の許可を確認する

iPhoneの「ヘルスケア」アプリは、歩数や距離などのデータを集約して管理しています。

ですが、アプリごとのアクセス許可がオフになっていると、正しくデータが記録されません。

「設定」→「ヘルスケア」→「データアクセスとデバイス」から、使用している歩数計アプリに「歩数」や「距離」へのアクセスを許可しているか確認しましょう。

許可がオフになっている場合は、スイッチをオンにするだけで問題が解消します。

また、アプリを削除したり再インストールした場合は、再び権限を求められるので、その際にも再設定が必要になります。

ヘルスケアアプリはiPhoneの歩数データの中心的な存在なので、正確に計測したいなら必ず権限を確認しましょう。

位置情報の精度を正確に設定する

iPhoneの歩数計は、GPSを利用して移動距離を補正しています。

そのため、位置情報サービスの精度が低いと、距離や歩数の誤差が大きくなることがあります。

「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」で、ヘルスケアや使用している歩数計アプリの設定を「常に許可」または「アプリ使用中のみ許可」に設定してください。

さらに、「システムサービス」→「モーション校正と距離」がオンになっているかも確認します。

この設定がオフだと、移動距離を正確に計測できません。

また、屋内や地下鉄などGPSが届きにくい環境では、正確な歩数が記録されないことがあります。

屋外での使用を前提に、精度の高い設定を行うのがおすすめです。

GPSの精度を上げることで、歩数計の誤差は大幅に減少します。

iOSアップデートを適用して不具合を防ぐ

iOSのバージョンが古いままだと、センサーやヘルスケアアプリの動作に不具合が出ることがあります。

Appleは定期的に、健康データ関連のバグ修正を含むアップデートを配信しています。

最新のiOSにすることで、センサーの認識精度が改善されたり、アプリ間のデータ連携が安定することがあります。

「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新版を確認し、更新を実施してください。Wi-Fi接続中に行うのが安心です。

アップデート後に再起動を行うことで、内部キャッシュがクリアされ、センサーの動作がスムーズになります。

定期的にアップデートを確認しておくことが、iPhone歩数計を正確に保つための最善策です。

歩数計アプリによって誤差が出る理由

歩数計アプリによって誤差が出る理由について詳しく説明します。

同じスマホを使っていても、アプリごとに歩数が違う理由は複数あります。

センサーの種類と感度が異なる

スマホには複数のセンサーが搭載されていますが、歩数計アプリによってどのセンサーを使うかが異なります。

たとえば「Google Fit」は加速度センサーをメインに使って歩数をカウントしますが、「Samsung Health」や「Pacer」などのアプリはモーションセンサーやジャイロセンサーを併用しています。

このため、同じ歩行データでもアプリによってカウント数が異なることがあります。

感度の設定やデータ処理アルゴリズムの違いも、誤差の大きな原因です。

また、一部のアプリは「小刻みな動き」も歩行とみなすため、手を動かすだけでも歩数が増えることがあります。

アプリを選ぶ際には、どのセンサーを使っているか確認しておくと安心です。

アプリのバックグラウンド制御が異なる

スマホはバッテリーを節約するため、バックグラウンドで動くアプリを自動的に制限します。

ただし、この制御が強すぎると、歩数計アプリの動作が一時的に止まってしまい、歩数が正しく記録されません。

特にAndroidでは、メーカーによってバックグラウンド制御の仕様が異なります。

HuaweiやXiaomiなどの機種では、省電力設定が強力に働くため、歩数計が途中で停止するケースがよくあります。

設定アプリから「バッテリー」→「アプリのバックグラウンド制御」→「制限なし」を選択することで、アプリが常に動作し続けるようになります。

バックグラウンド動作を制限しないよう設定することで、アプリ間の歩数差を減らすことができます。

通信環境の違いで同期にズレが生じる

多くの歩数計アプリは、歩数データをクラウドに同期して保存しています。

この同期がリアルタイムで行われないと、一時的に歩数が少なく表示されたり、反映が遅れることがあります。

特に、通信環境が不安定な状態で長時間歩いた場合、アプリが一時的にローカル保存を行い、後で一気にデータを同期するため、歩数が急に増えるように見えることがあります。

また、Wi-Fiからモバイルデータ通信に切り替わる際や、VPN使用時にも同期が遅延することがあります。

アプリ内で「手動同期」ボタンがある場合は、それを押すと最新データが反映されることが多いです。

歩数のズレが気になる場合は、安定した通信環境で定期的にアプリを開いて同期するようにしましょう。

複数アプリを同時に使うとカウントが重複する

スマホに複数の歩数計アプリを入れていると、それぞれがセンサーから同じ情報を取得し、データを別々に処理します。

その結果、歩数が二重に記録されたり、アプリ間で表示される数字が異なることがあります。

たとえば「Google Fit」と「あるくと」を同時に使っている場合、それぞれが加速度センサーの情報を別々に解析するため、1000歩の違いが出ることも珍しくありません。

複数アプリを併用したい場合は、「データ連携」を活用して一元管理するのがポイントです。

Google Fitを中心にデータをまとめることで、重複を防げます。

また、不要なアプリはアンインストールしておくことで、センサーの負担やバッテリー消費も軽減されます。

歩数を正確に記録したいなら、1つのアプリに絞るのが最も確実な方法です。

スマホの歩数計を正確に使うためのコツ

スマホの歩数計を正確に使うためのコツを紹介します。

スマホの歩数計を正確に測るためには、ちょっとした使い方の工夫が大切です。

ポケットよりも手に持って歩く

スマホをポケットに入れて歩くよりも、手に持って歩くほうが歩数の精度は上がります。

歩数計は「加速度センサー」で体の揺れを検知していますが、ポケットの中では動きが伝わりにくいです。

ゆっくり歩いた場合やスーツなどの厚手の布地越しではカウントされないことがあります。

一方、手に持って歩くと腕の振りがしっかりと検知されるため、歩行の動きを正確に捉えることができます。

特にウォーキングや通勤時などは、スマホを手に持っておくと誤差が少なくなります。

また、バッグの底に入れてしまうと全く反応しないこともあるため、体に近い位置にスマホを持つように意識しましょう。

歩数の精度を求めるなら、スマホの位置を変えるだけでも大きな差が出ます。

アプリを1つに統一する

複数の歩数計アプリを同時に使うと、スマホがどのアプリに優先してセンサー情報を送るか迷ってしまい、正確なカウントができなくなることがあります。

そのため、メインとなるアプリを1つに絞って使うのがおすすめです。

Google Fit、Samsung Health、Appleのヘルスケアアプリなど、それぞれのOSに最適化された純正アプリを使うと安定性が高いです。

どうしても他の健康アプリと連携したい場合は、Google Fitなどのプラットフォーム型アプリを中心に据えて、他のアプリはそこにデータを送る設定にしておきましょう。

アプリを統一するだけで、歩数のバラつきが減り、日ごとの記録も正確になります。

日常的に再起動を行う

スマホのセンサーは常に稼働しているため、長期間再起動をしないとキャッシュやデータが溜まり、センサーが鈍くなることがあります。

その結果、実際に歩いても動きの検知が遅くなり、歩数のカウントが少なくなることがあります。

週に1〜2回はスマホを再起動して、センサーをリフレッシュしましょう。

再起動によって一時的なソフトウェアの不具合も解消され、アプリの動作もスムーズになります。

特にAndroidスマホはアプリの制御が複雑なため、再起動の効果が出やすいです。

簡単な習慣で歩数の精度が安定するので、定期的な再起動は意識して取り入れましょう。

定期的に歩数のズレをチェックする

歩数計の誤差は避けられないものですが、定期的にチェックすることでズレの傾向を把握できます。

同じ距離を歩いたときに、アプリによってどの程度の差が出るかを比較しておくと、日々の歩数データをより正確に理解できます。

また、スマホの歩数と実際の歩数を比較するには、腕時計型のウェアラブルデバイスを併用するのが便利です。

例えば、5,000歩前後歩いたときにスマホでは4,500歩だった場合、その差を目安に補正を考えることもできます。

毎回同じ条件で測ることで、誤差のパターンが見えてくるようになります。

歩数計連動のウェアラブル端末を併用する

スマホ単体では歩数の誤差が出やすいため、ウェアラブル端末を使うのが効果的です。

Apple WatchやGalaxy Watch、Fitbitなどは、手首の動きをリアルタイムで感知し、スマホよりも正確なデータを取得できます。

また、これらのデバイスはスマホと自動で同期するため、歩数・距離・消費カロリーなどをまとめて記録できます。

特にウォーキングやランニングなど、運動目的で歩数を管理したい人には最適です。

ウェアラブル端末を併用すれば、スマホのセンサー精度の限界を補い、より正確な健康データを得ることができます。

まとめ|スマホの歩数計がおかしいときに見直すポイント

ポイント
省電力モードが影響している
位置情報サービスがオフになっている
アプリの権限設定が正しくない
スマホのセンサーが一時停止している
歩き方やスマホの持ち方で誤差が出る

スマホの歩数計がおかしいと感じたときは、まず「省電力モード」「位置情報」「アプリの権限」を確認してみましょう。

これらの設定がオフになっているだけで、歩数がカウントされないことはよくあります。

また、スマホの持ち方やポケットの位置など、使い方の違いによっても歩数が変わることがあります。

もし対処しても改善しない場合は、端末を再起動するか、アプリを最新バージョンに更新してください。

さらに正確さを求めるなら、ウェアラブル端末の併用もおすすめです。

正しい設定と使い方を心がければ、スマホの歩数計は健康管理の強い味方になります。

参考リンク:Google Fit でアクティビティを正しくトラッキングする方法(Google公式)

参考リンク:iPhoneでフィットネストラッキングを設定する(Apple公式)