「えきねっと」から届いたメール、本物?それとも詐欺?
最近、「ポイント2倍」「カード連携」などをうたう巧妙な詐欺メールが急増中です。
この記事では、実際に届いた詐欺メールの実例と、その見分け方、対応方法までをわかりやすく解説しています。
「もしかして…」と不安を感じたら、ぜひ最後まで読んでください。
読んだあとには、詐欺メールにもう惑わされませんよ。
えきねっと詐欺メールの実例を完全解説
えきねっと詐欺メールの実例を完全解説します。
それでは順番に解説していきますね。
実際に届いたメールの内容
まずはこちらの詐欺メールの実例をご覧ください。
件名:
カード連携で『えきねっと』利用時のポイント2倍!お得な特典をゲット
本文:
えきねっと
「えきねっと」カード連携でポイント2倍がずっとお得!
いつも「えきねっと」をご利用いただき、誠にありがとうございます。 現在実施中のキャンペーンに参加いただくと、以下のポイントが永続的に2倍になります!
キャンペーン特典
信用カードポイント:対象カードで「えきねっと」関連の消費(例:えきねっと予約、駅ナカ商店、JREモール等)をすると、カード自体のポイントが2倍!
JRE POINT:「えきねっと」での購入や駅ナカ利用時に貯まるJRE POINTが2倍!
えきねっとポイント:「えきねっと」のご利用(例:指定席予約)で貯まる独自ポイントが2倍!
**一度連携すれば特典は永続的に適用**されます。この機会をお見逃しなく!
キャンペーン参加方法
以下のリンクから「えきねっと」にログインしてください。ログイン後、自動的にカード連携ページに移動します。
fmacrq zaxei zokkkb fqemmu yhkhlvz drtcmmkkxokqjowojtudlhlxalxob
今すぐカードを登録してポイント2倍をゲット!
特典が永続的に適用される条件
キャンペーン期間中に対象カードを「えきねっと」に連携してください。
連携完了後、「えきねっと」や関連消費(駅ナカ商店、JREモール等)時にポイントが2倍になります。
2496 7024 1622 6648 10224 252690354085689980407364
キャンペーン期間
**2025年05月10日まで** ※この日までにカード連携を完了すれば特典が永続的に適用されます。
※このメールにご返信いただきましてもご対応いたしかねます。あらかじめご了承ください。
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発行:株式会社JR東日本ネットステーション
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-11 アグリスクエア新宿4階
—————————————-
Copyright (c) 2025 JR East Net Station Co., Ltd.
許可なく転載することを禁じます。
件名は、「利用時のポイント2倍」といかにも魅力的な内容でした。
本文も、「カード連携でポイントが永続的に2倍!」と書かれており、内容だけ見ると一見してお得なキャンペーンに思えてしまいます。
ですが、これが完全に偽装された詐欺メールなんです。
ユーザーを焦らせてリンクを踏ませる典型的なパターンですね。
本文に仕込まれた怪しいリンク
問題は本文のリンク部分です。
「今すぐカードを登録してポイント2倍をゲット!」という文言の下に、不審な文字列が羅列されています。
「fmacrq zaxei zokkkb fqemmu」など、一見無意味なランダム文字列が書かれており、これが実際には外部の詐欺サイトに飛ぶURLだった可能性が高いです。
文字を直接表示することで、HTMLでのフィルタをすり抜けようとしてる手口ですね。
こういうリンクをクリックしてしまうと、個人情報やカード情報が盗まれる恐れがあります。
見た目は本物そっくりでも注意
このメール、見た目はかなり本物に似せています。
署名には「株式会社JR東日本ネットステーション」と記載があり、住所や著作権表示も完璧です。
これによって「ちゃんとした会社から来たのかな?」と油断してしまう方も多いはずです。
ただし、ここに記載されている情報は誰でも調べられる公開情報なので、簡単にコピーできます。
見た目で安心してはいけませんよ。
差出人情報を見れば違和感がわかる
メールのヘッダーを確認すると、差出人アドレスは「eki-net.hqxomio@service.idohs.cn」となっていました。
「.cn」は中国のドメインです。
えきねっとの公式メールで中国ドメインを使うことは絶対にありません。
また、Return-Pathもsoftbankメールサーバーを通して送られている形跡があり、受信者側のメールシステムを悪用して中継している可能性が見受けられます。
これだけでも、メールが正規のものではないと判断できますね。
添付ファイルやURLの文字列も要確認
メールの中には「2496 7024 1622 6648 10224」など、意味不明な数字の羅列も含まれていました。
こうしたランダムな数値は、リンク先の識別コードやトラッキングコードになっている場合があります。
このような見慣れない数字や文字列が入っている時点で、かなり怪しいと考えてOKです。
本物のキャンペーンメールであれば、こうした意味不明な数字はまず使われません。
違和感を感じたら、必ず公式サイトで確認するようにしましょうね。
見抜けるようになる!詐欺メールの特徴7選
見抜けるようになる!詐欺メールの特徴7選を紹介します。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
①日本語が微妙に不自然
詐欺メールの多くは、海外の業者が自動翻訳などを使って日本語にしていることが多いです。
そのため、「永続的に適用されます」のような不自然な言い回しや、「信用カード」という妙な単語が含まれていることがあります。
一見丁寧な文章に見えても、よく読むと不自然な箇所が目立ちます。
普段から日本語に慣れている人なら、「あれ?なんか変だな」と感じるポイントですね。
違和感を感じたら、すぐに詐欺の可能性を疑いましょう!
②差出人アドレスが公式っぽくない
差出人のメールアドレスは、見分ける上で非常に重要なポイントです。
今回のように「@service.idohs.cn」など、公式のドメインとはまったく関係ないものが使われているケースがあります。
えきねっとなら「@eki-net.com」などが本来あるべき姿です。
ドメイン名が見慣れない、または関係なさそうな場合は、絶対にクリックせず疑ってかかりましょう。
メールアドレスだけでかなりの見極めができますよ。
③過剰に特典を強調してくる
詐欺メールは「ポイント2倍が永続的に!」のように、あまりにもお得すぎる内容を前面に押し出してきます。
本物の企業は、そんな過剰な表現はしませんし、永続的な特典なんて通常はありえません。
「今すぐ登録すれば2倍!」「一度連携すればずっと適用!」など、冷静に考えれば怪しいですよね。
冷静さを失わせて、急いで行動させようとしている証拠です。
甘い言葉には裏があります…!
④URLが公式サイトと違う
リンク先のURLも必ず確認しましょう。
マウスをリンクの上に乗せると、左下などに表示されるURLで、どこに飛ばされるか分かります。
「eki-net.com」や「jreast.co.jp」など、正式なドメイン以外に飛ばされる場合は要注意。
中には一文字違いのURL(例:eki-nett.com)を使うケースもあるので、細かくチェックしてください。
リンクをクリックする前に、まず確認が大事ですよ!
⑤不自然な英数字の羅列がある
本文中に「zaxei zokkkb fqemmu」や「2496 7024 1622 6648」といった文字列がある場合は、かなり怪しいです。
こうした英数字の羅列は、スクリプトの一部だったり、詐欺サイトへの識別子であることがあります。
ユーザーにとって意味のない文字列を、あえて自然に混ぜてくることで、セキュリティ対策を回避している可能性も。
違和感のある英数字がある時点で、即アウトと考えてください。
スパムフィルタを避けるためのトリックなんですよね。
⑥返信を促す記載がない
詐欺メールは基本的に「返信はしないでください」と書いてあります。
これは、送り手が実在する企業であることを偽装しているため、問い合わせされると困るからです。
一方、本物のメールであれば、「お問い合わせは〇〇へ」など、何らかの連絡先があるものです。
何かあったときに誰に聞けばいいか分からないメールは、疑ってかかりましょう。
連絡手段が用意されてない時点で、ちょっと変ですよね。
⑦急がせてくる文言がある
「本日中にカード連携しないと無効になります!」など、時間的なプレッシャーをかけてくるのも詐欺メールの特徴です。
冷静な判断力を奪い、パニックの中でリンクを踏ませようとする手口ですね。
本当に重要なお知らせであれば、1日で無効になるようなキャンペーンはまずありません。
急がせてくる文章があれば、まずは一呼吸おいて調べましょう。
焦らず、落ち着いて対処することが一番の防御策です。
詐欺メールかもと思ったらやるべき対処法5つ
詐欺メールかもと思ったらやるべき対処法5つを紹介します。
では、万が一届いてしまったときの対応策を詳しく見ていきましょう。
①リンクは絶対にクリックしない
まず何よりも大事なのが、リンクをクリックしないこと。
どんなにお得そうに見えても、「えきねっと」や「JRE POINT」などの文字があっても、安易にリンク先を開いてはいけません。
クリックしてしまうと、不正なサイトに誘導され、カード情報や個人情報を入力させられる危険があります。
スマホでもPCでも、リンクをタップした時点でウイルスが仕込まれるケースもあるんです。
「これは怪しいかも」と思った時点で、開かない。これに尽きます。
②添付ファイルは開かない
もしメールに添付ファイルがついていた場合、それを絶対に開かないでください。
特に「.zip」や「.exe」「.doc」「.xls」などのファイル形式は要注意です。
これらは、マルウェアやウイルスを仕込むために利用されやすいファイル形式です。
ファイルを開いただけで感染するケースもあるので、「中身を確認するだけ」といった気軽な気持ちは禁物。
一切触らず、即削除が正解です。
③クレジットカード会社に連絡する
もしリンクをクリックしてしまったり、カード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡してください。
カード会社に事情を説明すれば、利用停止処理や不正利用の補償対応をしてもらえることがあります。
また、カード番号の変更も可能なので、被害を最小限に抑えることができます。
大事なのは、「恥ずかしいから」と放置しないこと。時間が経つほど対処が難しくなります。
何か入力してしまったら、すぐ連絡を。これが命綱になります。
④セキュリティソフトでスキャンする
クリックしてしまった後や、何か不審な動きを感じたら、すぐにセキュリティソフトで端末をスキャンしましょう。
無料のウイルス対策ソフトでも構いませんので、できるだけ早く確認することが大切です。
既にマルウェアに感染している可能性もあるため、早期発見が被害拡大を防ぎます。
感染が確認された場合は、OSの初期化や専門業者への相談も検討してください。
「念のため」でも、一度スキャンしておくと安心ですよ。
⑤国民生活センターに相談する
被害にあった、あるいは不安を感じた場合は、国民生活センターへの相談も選択肢です。
【消費者ホットライン:188】に電話をすると、地域の窓口につないでくれます。
同様の被害が増えている場合には、行政として対応が進められることもあります。
また、総務省やIPA(情報処理推進機構)なども、詐欺やフィッシングメールの通報窓口を設けています。
一人ひとりの声が、社会全体のセキュリティ向上につながるんです。
本物の「えきねっと」メールと詐欺の違い
本物の「えきねっと」メールと詐欺の違いを見分けましょう。
では、どうやって本物か詐欺かを判断すればいいのか?
具体的に見ていきましょう。
公式ドメインを使っている
まず最も分かりやすい違いが、送信元のドメインです。
本物の「えきねっと」メールは、送信元が「@eki-net.com」など、JR東日本ネットステーションが保有する正規のドメインから送られてきます。
一方、今回の詐欺メールは「@service.idohs.cn」といった、中国ドメインの怪しい送信元でした。
メールアドレスの末尾が「.cn」「.xyz」「.top」など、見慣れない国や汎用ドメインの場合は特に注意してください。
ドメインチェックだけでも、詐欺メールを見抜けることが多いんですよ。
本物は名前の記載がある
えきねっとの本物のメールでは、登録者の名前(フルネームまたは苗字)が本文に記載されることがほとんどです。
例えば「〇〇 様、いつもご利用ありがとうございます」といった形ですね。
しかし、詐欺メールは基本的に誰にでも送っているため、宛名がなかったり「お客様各位」などと書かれているケースが多いです。
本文の冒頭にあなたの名前が書かれていない場合は、一旦疑ってみるべきです。
ちゃんと個人に向けて書かれているか?がポイントになりますよ。
キャンペーン内容に整合性がある
本物のキャンペーンメールでは、対象期間や条件、注意事項などが明確に記載されています。
一方、詐欺メールでは「永続的にポイント2倍!」といった、明らかに怪しい内容や、詳細が曖昧なままお得感だけを強調してくる傾向があります。
また、「駅ナカ商店での利用も対象!」など、事実と異なる内容が混ざっている場合もあります。
公式サイトに同じキャンペーン情報が出ていないか確認してみると、本物かどうかが分かりやすいですね。
一度、検索で裏付けをとるクセをつけると安心です!
URLも公式サイトにリンクしている
本物のメールに記載されているリンクは、「https://www.eki-net.com」などの正規のURLに接続されます。
リンクをクリックする前に、URLをよく確認してください。
詐欺メールは、一見似ていてもまったく違うサイトに誘導されるように作られています。
特に、「リンクのテキスト」は正しくても、実際の飛び先が別ドメインというパターンが多いです。
マウスオーバーしてURLを確認する、スマホでも長押ししてリンク先を確認するなど、慎重に行動しましょうね。
被害にあわないために今できること
被害にあわないために今できることを実践しましょう。
「騙された…」と後悔しないためにも、事前の対策をしっかりとっておきましょう。
迷惑メールフィルタを強化する
メールソフトやスマホの設定で、迷惑メールのフィルタリングを強化しておきましょう。
GmailやYahooメールなどでは、自動でフィルタをかけてくれますが、自分でも手動でドメインをブロックする設定ができます。
「.cn」や「.xyz」など、よく詐欺に使われるドメインをあらかじめブロックするのも効果的です。
設定に少し時間はかかりますが、一度やっておくと今後ずっと安心です。
受信フォルダに怪しいメールが入ってこないだけで、心の平穏が全然違いますよ!
定期的にパスワードを変更する
使い回しのパスワードを使っていると、一度情報が漏れただけで他のサービスにも被害が及びます。
えきねっとやカード会社のアカウントも、3ヶ月に1回はパスワードを変更するようにしましょう。
できれば、英数字に加えて記号も使い、10文字以上の強力なパスワードが望ましいです。
面倒かもしれませんが、慣れてしまえばルーティンになります。
「自分は大丈夫」と思っているときが一番危ないので、今すぐ見直してみてくださいね!
不審メールは通報する
明らかに詐欺だと分かるメールが来たら、そのまま削除するだけでなく、しかるべきところに報告しましょう。
● 総務省「迷惑メール相談センター」:https://www.dekyo.or.jp/soudan/email/
● 情報処理推進機構(IPA)フィッシングメール相談窓口:https://www.ipa.go.jp/security/anshin/phishing/
被害情報が集まれば、詐欺グループの摘発や警告などに繋がります。
「こんなの送っても意味ないかも…」と思わず、社会全体を守る一歩として行動してみてくださいね。
身に覚えのない連携要求は無視する
今回のように「カード連携をしてください」といった依頼があった場合、本当にその依頼を出したのかどうか、公式サイトで確認しましょう。
身に覚えのない連携や認証、ログイン要求が来たら、まずは落ち着いて「怪しい」と考えるのが基本です。
その場で操作せず、いったんブラウザやアプリで公式にアクセスし、通知やキャンペーンが出ているかを見てください。
直接アクセスすることで、安全性が大きく変わってきます。
とにかく、メールの中のリンクを踏まない。これが最大の防御策ですね。
まとめ|えきねっと詐欺メールにもう騙されないために
詐欺メールの実例と見抜き方 |
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実際に届いたメールの内容 |
本文に仕込まれた怪しいリンク |
見た目は本物そっくりでも注意 |
差出人情報を見れば違和感がわかる |
添付ファイルやURLの文字列も要確認 |
「えきねっと」を名乗る詐欺メールは、年々巧妙さを増しています。
本物そっくりの文面にだまされないためには、日頃からの注意と冷静な対応が必要です。
怪しいと感じたら、リンクをクリックする前に「公式サイトを自分で開く」、これが鉄則です。
迷ったら誰かに相談する、公式情報で確認する、それだけで多くの被害を防ぐことができます。
今回紹介した見抜き方と対処法をしっかり押さえて、被害ゼロを目指しましょう。
さらに詳しく知りたい方は、以下の信頼性のある情報元も参考にしてください。